ここ数年で、高齢者の生き方の意識が変わってきています。一昔前までは「隠居」という言葉が表すように、定年退職したあとは様々な活動の最前線を退き、ゆっくりと暮らすという考え方が一般的でした。
しかし最近では、仕事を退職した後も今まで通り、むしろ今まで以上に活発な生活を送る「アクティブシニア」と呼ばれる人たちが増えています。
アクティブシニアの一番の特徴は、趣味に時間とお金を費やすことです。特に身体を動かす趣味を持つ人が多く、肉体的、精神的にも若々しくいる人が多い傾向にあります。
趣味だけではなく、仕事に精を出す人もいます。退職した後もセカンドキャリアを持ち、収入を保ち、なおかつ社会に参加し続けることで、心身の健康を保っているのです。コミュニティーへの参加は、精神衛生を保つ上で重要な要素になります。また、アクティブシニアの多くは健康に対して高い意識を持っており、健康に関する情報を積極的に取り入れ、健康診断も定期的に行っています。
そして、最新のテクノロジーの使用をためらわないということも大きな特徴と言えるでしょう。アクティブシニアは電子マネーや、スマートフォンの使用方法を身に付け、最先端の情報を得て生活に生かしています。
こうしたアクティブシニアの生活スタイルは、健康寿命を維持する上で理想的なものです。アクティブシニアがどんどん増えていけば、今後の日本の経済回復に大きな影響を与えることができるでしょう。